息子のトリセツ 著者 黒川伊保子さん
男性脳を学ぶ
ミニカーに夢中な男の子
1歳のうちから、必ずと言っていい程、車や電車に夢中になる。
私の長男は、車、電車、信号機などが好きだった。
自分に夢中な女の子
キラキラアクセサリーが好き。
女の子は人の気持ちを察する能力が高く、早いうちから自分の笑顔の効力を十分に理解している。
3~4歳でも父親を巧みに操ることができる。
確かに小さいうちは色々頼まれかもしれない。
男性脳は狩使用。
家族に危険がせまったら遠くの危険物に瞬時に照準があって対処。
女性脳は子育て使用。
目の前の大切なものから一瞬たりとも意識をそらさないで守り抜く。
男たちの「ぱなし」癖
とっさに、遠くの目標に潔くロックオンする男子たち。
だから、トイレに行くときは、トイレしか見えない。
風呂に入るときは、風呂しか眼中にない。
目の前の汚れたコップをついでにキッチンに持っていこうとか、脱ぎ捨てたシャツをついでに脱衣場に持っていこうとか気づかないのだ。
やる気がないのではない。
とっさに「遠く」を選択する脳の才能。
あの獲物を狩ろうと決めたのに、足元のバラや苺に気を取られては狩りはできない。
欠点を消したら、長所は弱体化する。
男たはちは、遠くを見る能力で、荒野を駆け、森を開拓し、闘って家族を守り、子孫を残してきた。
数学や物理学の新発見を重ね、橋を架け、ビルを建て、宇宙にも飛び立つ。
しかし近くが手薄なので家の中では優秀な男ほど、役立たずな感じが漂う。
ぼんやりしがちな、ぱなし男にみえてしまう。
脳が子育てモードにシフトして一生で最も気が利く状態になっている母脳としては、気になってしょうがない。
こうしなさい、早くしなさい、どうしてできないのと急き立てたくなってしまう。
近くを注視して、先へ先へと気が利く脳の使い方を強制すると、無邪気に遠くをみられなくなって、宇宙まで届く冒険心や開発力は弱体化してしまうのである。
ますば息子のぼんやりとぱなしを許そう。
息子のために多少はしつけるはあってもいいが、女性脳レベルをめざして、いきりたたないこと。
しないのは、やる気がないのでも、思いやりがないからでも、人間性が低いのでもなく、できないからだと肝に銘じること。
ついでに夫のそれを許すと、家庭生活は、かなり楽になる。
男と暮らす。
男を育てる。
それは男性脳の長所に惚れて、欠点を許すということ。
女性にこれを説明してすんなり理解してくれたらいいけど中々簡単にはいかないかな。
夫を立てれば息子の成績があがる。
男性脳は空間認知優先で距離や位置に鋭敏だ。
この癖は概念空間でも同様で、人間同士の位置関係(序列)にもデリケートなのである。
だから男達は肩書を気にするし、肩書の上の者を差し置いてものを言うことができない。
兄弟が序列の中に納まっていれば、男性脳は安心する。次男は二番目という場所がかえってストレスがない。
姉妹の場合は、自我の強い女性脳がひしめき合って、誰もに1番という感覚がある。
このため、そのつど序列が変わるほうが自然だし、ストレスが少ない。
母親は後者の脳の持ち主なので、つい男たちの序列を無視しやすい傾向にある。
母親が序列を守ってあげると、兄弟喧嘩が格段に少なくなる。
そして、その序列の最高位に君臨するのが、息子たちの父親、すなわち夫である。
夫はスーパー長男と心得て、長男の前に意見を聞き、長男の前にご飯を出そう。
世界で最初に認知する大人の男性=父親
このローモデル(お手本にして人生の目標)が妻にないがしろにされていたら、息子たちのモチベーションは劇的に下がってしまう。
十何年も勉強して、一生懸命働いたあげく、ここがゴールだなんて。
逆に母親がローモデルを尊重していたらがんばってあの場所に行きたいと思えるでしょう。
中々現実は難しい。
作者も失敗したと反省している。
家の中では妻が強い世の中家庭が多い気がする。
眠りは勉強より優先したい。
注意すべきは、22以降の携帯端末の凝視と、寝る前の甘いもの。
電子機器は目の刺激が強く、資格神経を刺激。
寝る前のアイスは血糖値を上げて脳を興奮させてしまう。
朝ゾンビのようならこの2つの生活習慣を見直してほしい。
私の長男は14才で173センチだか、よく寝てた。
息子を本好きにする方法。
8歳までは読み聞かせ。
8歳以降は、至るところに本を置く。
本を読む親の習慣。周りの習慣。
私は、息子が読まないので娘に勧めた。
息子の興味ある本を買うのも検討しています。
愛情貯金は倍返し
教育貯金をするように愛情も貯金してあげなきゃいけない。
将来、困った時に駆けつけてくれるかは小さい頃の優しさ愛情の貯金による。
13歳が分岐点
男の子は、13歳までは、自然に共感型の対話をするが、13歳を過ぎて、男性ホルモン・テストステロンの分泌最盛期に入ると、一気にゴール指向問題解決型にシフトする。
このスイッチが入る前に、家を共感型対話の場にしておけば、自然に両方使える男子になる。
ことばのエスコート力が身につく。
男子のテストステロンは10代半ばがピークで18歳くらいからはやや落ち着く。
13歳くらいから数年間、男子が扱いにくくなるのは、優しい息子からいきなり荒野に躊躇なく出ていける、狩人の脳に変わったからである。
そんな扱いにくい状態でも、母親の優しい言葉は胸にしみる。
拒絶があまりにひどいようなら、焦らないで時間を置いてまた再チャレンジすればいい。
18歳になれば全体的に落ち着いてくる。
近くを見ないで、それを母親に丸投げにして育つ男性脳。
母親を座標軸原点にして、世界観を広げていく男性脳。
息子の脳にとって、母は世界のはじまり創造の女神なのである。
いくつの息子にとっても、その立ち位置は不動である。
世界の評価がどんなに高くても、母親に認められてやっとホッとする男たちも少なくない。
母親目線が多い息子のトリセツ。
父親である私は妻と息子が仲良くなれるよう環境整備しよう。
昨日珍しく息子が妻、娘と同じ部屋に寝にきたので私が代わりに息子の部屋で寝た。
こんな日も大切な1日かも知れないとこの本が教えてくれた。